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「幕末・明治の超絶技巧」を見た感想~。
「幕末・明治の超絶技巧」の感想なのですが、感動、落胆、焦り、興奮、一粒で四度美味しい展覧会でした。

展示品の内容ですけど、壷、小箱、刀の装飾品、置物など渋いです。

絵柄は小鳥から孔雀、鷹、龍、虎、虫、花、金太郎&山姥など渋いです。けど凄いです。

和の物とかお好きな方は感動すると思います。そうじゃない方も驚くと思う。

彫金の世界の王さん長島さんの作品見られます。



全部人の手で作られた物なんですよね。だけど手作り感のあるものなんて殆ど無いんです。

本当に上手ければ、計算外の人の手のあとなんて感じさせないんですよね。

「手作りの暖かさ」って言葉が、「ちょっとした形の違いやヘマはご愛嬌。機会じゃありませんから。」なんて言い訳みたいに使われることがあります が、この言葉はそんな言い訳の為にあるわけじゃなくて、きっと作り手の気持ちが心地よく伝わってくる質のよ~い物の為にあると思います。

ぶきっちょさや頑張ってる感が微笑ましい、楽しいなんて事もありますが、そんなことじゃなくて道具であれば作り手が使う人の事をちゃんと考えて一つひとつ作られているもの。

ハサミなら「切れれば良い」とかじゃなくて(そんな物にばかり囲まれて生活していますが・・・)。

ところが、例えばプラスチックで出来た量産品の介護用品だって使い勝手のいい物は暖かいって思うものがあるし酷いねって物もある。

良いものは大量生産する前に手間隙かけて使い手の事をよぉ~く考えて、きっちり厳しく手仕事で原型を作りこんでいるはずの物。音楽のCDもそんな感じ?

酷い物は「用は済むでしょ」って物。

そういえば以前読んだ本に、ズバリな文章がありました。これこれ。





人間は「あなたは大切な存在で、生きている価値がある」というメッセージをつねに探し求めている生き物だと思う。そして、それが足りなくなると、どんどん元気がなくなり、時には精神のバランスを崩してしまう。
「こんなものでいい」と思いながら作られたものは、それを手にする人の存在を否定する。


「自分の仕事をつくる」   西村佳哲 著 より





ものを大量生産する機械の後ろに人がいるんですもんね。

前からなんとなく引っかかっていた手作りとか世界に一つとかって売り文句、やっぱりあまり意味のないことなのかも。


とりあえず凄いものを見られたから、衝撃で色んなことを考えたんですが、結局、自由自在に表現するには圧倒的な技術力が必要なことを改めて実感して確認して、展示物を作った人々は別世界の人々ってくらい冷た~い距離を感じましたげっそり

でも興奮するくらいやる気も出たのですけどねダッシュ(走り出す様)

お知らせじゃなくてただの日記になってしまった。すみませんあせあせ(飛び散る汗)



とりあえずなんか凄いもの見たいって方、是非見てきてくださいな~!!


住友コレクション
泉屋博古館
10/16(土)~12/12(日)

http://www.sen-oku.or.jp/tokyo/program/index.html




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